好きの形はひとそれぞれ

【舞台・アイドル・宝塚・ドラマ】好きなことを好きなように。

Measure your life in love

メロスだったら激おこだろうか。

 

私は怒った。自分のことすごく怒った。

 

 

私の大好きな作品RENT。

でも、私は“RENT HEADS”と呼ばれる熱狂的なファンではない。

家にあるDVDだってリアルに数えられるぐらいしか観てはいない。

ただ、360日ぐらいサントラを聴いているだけだ。

 私は私の方法でRENTへの愛を深めてきたのだ。

 

その中で、エンジェルという魅力溢れる人間と出会い、またたく間に私は彼女を大好きになった。

圧倒的なパフォーマンス力。

ダンス、パーカッション、どれも一瞬にして私を虜にした。

 

何より、エンジェルは可愛くて愛おしかったのだ。

コリンズへのひたむきな愛、仲間に対する愛、どれも違うようで同じ「愛」なのだと教えてくれた。

 

彼女自身抱えている闇は深かったと思うけれど、そんなこと微塵も感じさせない眩しさに、平和な国に生まれたのんきでノンケな私はどこか羨ましく思えてしまうほどに、魅力的だった。

 

大好きなエンジェル。

早く会いたかった。

いつかまた日本版のRENTが始まる時を、2年前から待っていた。

 

だから、壮ちゃんがエンジェル役だと知った時、嬉しかった。

女性らしさもないしおそらくノンケだろうし、スペックだけ言うならば、エンジェルっぽくない。

そうか、あのパフォーマンス力だ。

抜きん出て上手なダンスだ、それだ!と私は勝手に確信した。

 

そうだろうそうだろう、と得意げに思えたりもした。

 

 

 

でも、違った。

 

 

 

幕があいて、私は気づいたのだ。

 

壮ちゃんがエンジェルに選ばれたのはそこじゃない。

 

彼もまた、エンジェル同様に自然でいて、

それでいて誰からも愛される人間だからだ。

滲みでる愛くるしさは演技だけじゃ出てこない。

 

 

バカだ。

私はバカだ。

 

 

彼がエンジェルにもっとも近いとするならば、

そこだったのに。

エンジェルとしての一番の魅力であるその人間性であったというのに。

 

私はその事実にはたと気づき、心の中で謝った。

 

壮ちゃん、ごめん。

 

 

そして悔しかった。

わたしの方がずっと長く壮ちゃんを見ているというのに、

RENTのキャスティングの方は、きっと一瞬でそれを見ぬいたのだろう、と。

 

完敗!!!

 

 

昨日、ステージにいたのは、

誰よりもチャーミングで誰よりも優しく、愛に溢れたエンジェルそのものだった。

 

やせ細った身体は役作りなのだろうか。

 

壮ちゃんもまた、彼なりの胸いっぱいの愛で、エンジェルと向き合っている。

 

愛が愛を語り、愛を広げていく。

 

 

やっぱり私はRENTが好きだ。

 

そんなシンプルな答えに辿り着き、久しぶりのブログ更新はここでおしまい。