好きの形はひとそれぞれ

【舞台・アイドル・宝塚・ドラマ】好きなことを好きなように。

エキセントリック ~変わり者は誰だ~

こち星かなにかでエキセントリック宇宙初公開!という時に

たしか、この曲は表題曲候補だったと聞いた記憶がありました。

ただ音源だけ流れてきた時、
4枚めにこのシャレオツサウンドぶっこんでくるとか最高だなおい!と
思う程度で、それが本当に表題曲候補であったかを心から理解してたかというと
そうでもなかった。

後にドラマ主題歌と知ってああなるほどねと思ったわけだけど、
それよりももっと、なるほどねと思わせてくれたのがそう!
今回のフォーメーションです。

世界には愛しかない、二人セゾン…
この2枚のシングルには、必ず「ポストサイマジョ」というか、
「世間の考える欅坂46」に合わせた曲があるというのが個人的な意見。

新しさを追求しつつ、自分たちらしさも忘れない、
世間が抱いているイメージを大事にするという
すごくわかりやすくそして楽しみやすい構成だと思います。

今回の表題曲である不協和音も最初はそっち路線だったんじゃないかなと思うわけです。

大人は信じてくれない、も、語るなら未来を、も、しびれるぐらいの名曲なので
表題曲でも良いぐらいだった事を考えると尚更。

前回の二人セゾンの肝である、小池と葵ちゃんは明らかに二人セゾンを最大限に輝かせる最高の二人であって、
大人は信じてくれない、ならば彼女たちの他にも適任がいたような気がしないでもないと感じるのです。


重要箇所を歌う事の多い、センターの両サイド。
4thはその重要ポジションに、長濱ねると菅井様。

この二人の真っ直ぐで無機質でガラスのような繊細さとプラスチックのようなおもちゃっぽさもある独特な歌声は、エキセントリックのラップパートで独特な存在感を放っていると思います。

そして、うえむーも二人と同じ役割を担ってると感じたので、
てちと4人で四角い並びになった時、そこにうえむーがいることがとてもしっくりいきました。

こうやって、ひとりずつ納得する度にすげえすげえ…!と興奮するのもまた楽しいわけですが、
ここで、スーパー無機質、無感情ボイスの長沢くん、なーこちゃんの登場。
さらに、ラップやらせたら最もハマりそうな声質の、オダナナ&よねさん。
フロントという扱いではないものの、どうみてもフロントだろうというあかねんも、いい仕事してる。

21個のパズルのピースがすっとハマった瞬間。
私はまた、「欅坂46」を作るすべての要素にただひたすらに感動して、
もっともっと好きになるというセルフサービスが完成するわけです。

また、土生ちゃんとか小池とか虹花とか、声質可愛い系の子を要所要所で使うところも凄い。
誰ひとりかけてもこの素晴らしさを完成させられないんだという、唯一無二感がたまりません。

嗚呼…なんて楽しいのだろう…!

歌詞の世界にどっぷり浸りながら
TAKAHIRO先生と彼女達が作り上げたパフォーマンスを自分なりに解釈する楽しみ。

多くを語らなくたって、表情と動きを見てれば伝わってくるものがあります。
アイドルという生き方、生き様を感じる瞬間です。
波もあってムラもある。それじゃダメだと思う気持ちをずーっと継続出来る強さ。
それぞれの信念のもと、思い思いに頑張る欅ちゃん達が可愛くて愛しくて仕方ないです。

私に何か言えた義理じゃないけれど、大切なものはひとつあれば良いと思っていて、
それをいかに自分で守れるかどうかが、どんな状況にも立ち向かっていくための鍵なんじゃないかと思っています。

大切なものを見つけた人は強い。
そういう輝きがグループ全体に広がっていくように祈りつつ、
頑張る彼女達に背中を押してもらい、自分自身もっとしっかりしなくてはと奮起する。

アイドルの底力は計り知れません。